どーん!と大きく白い観音様

どーん!と大きく白い観音様

東海道線に乗車中に大船駅で車窓から見える白い大きな観音様が見ます。それもお顔だけがどーんと見えるので「おぉっ!!」と地元の人たちにはよく見慣れた光景なので驚きはないようですが、見慣れていないとちょっとビックリw(゚△゚)wです。お顔だけであれだけ大きいのだから、その下はどうなっているんだろう…。と好奇心をくすぐられる風景です。

興味を抱いたら大船駅から下車して行ってみましょう!白い観音様を目指して歩けば、ますます大きさを体感できるはず。JR大船駅西口から徒歩5分~7分程度で到着です!

大船観音寺

大船観音寺は大船のシンボルとして親しまれています。真っ白な観音様のお顔はとてもやさしく包み込んでくれるような微笑を浮かべています。大船観音に初めてお参りされる方は驚かれるかもしれませんが、大船観音様は胸像だけです。台座も特にないので胸から下の部分は土に埋まっているのでは??!!と思ってしまいますが、胸から下はありません。胸から下が土に埋まっているようにみえるので近くに行くと高さ25メートル幅19メートル、奥行きは12メートル。そして胸像だからでしょうか?!白は大きく見えるからでしょうか。とても大きく感じます。最初の計画では観音様の像は立像でしたが、地盤の地質が立像には耐えることが難しい地質だったので胸像に変更されたという経緯があります。そして観音様は未完成の状態で23年間もの間放置されていたのでありました。

大船観音様の正式な名称は「白衣観音像」で曹洞宗の寺院の中にあるのが大船観音です。創建されたのは昭和56年(1981年)です。

完成まで…

昭和4年(1929年)に地元有志の発起によって、護国観音として築造が開始されました。国家の反映を願い人心の安定を願っていました。5年後の昭和9年(1934年)には輪郭が出来上がっていましたが、太平洋戦争で戦局が悪化していくにつれ資材不足に資金調達も難しくなってしまい、築造は途中で中断してしまいそのまま放置されてしまいました。

太平洋戦争で日本が連合国に降伏して終戦を迎えたのは昭和20年(1945年)で敗戦国として混乱の時代にありましたが、昭和25年(1950年)に朝鮮半島の主権を巡って成立したばかりの大韓民国と北朝鮮が国境を巡って起きた朝鮮戦争の戦争特需で、途中で放置されていた観音さまの再建計画が進行していきました。(財団法人大船観音協会設立が設立されたのは太平洋戦争後)

昭和35年(1960年)4月に大船観音は完成しました。大船観音協会の名前には、各界の著名人が参加していました。曹洞宗管長の高階瓏仙(たかしな ろうせん)、東京急行電鉄の初代社長・五島慶太などもありました。財団法人大船観音協会は昭和56年(1981年

)に解散して宗教法人大船観音寺と改称されています。

お参りに行こう

大船観音像に行ったら、観音様の胎内に入ることも出来ます。胎内の中には平安期の十一面観音が安置されているほかに、観音像が建築されているときの写真なども展示されいます。胎内の中にはちょっとしたお部屋(約20畳ほど)になっていて観音様の20分の1の原型像が祀られています。新春には元旦から3日まで胎内で新春の祈祷も行われています。胎内の中にはノート置いてあるのでお願い事を書くことも出来ます。

『原爆の火』という石塔があります。石塔の丸い部分はガラスになっていて、その中には「原爆の火」が灯っています。「原爆の火」は広島から運ばれた火です。大船観音寺は、観音様を建造中に日中戦争や太平洋戦争が起きて建設が一時中断していた経緯もあるので戦没者への追悼への思いもとても強いお寺になっています。

大船観音にいくと奉納されている灯篭に目が行くと思います。でもその文字が判読できない・・何語なんだろう?!と思われる文字が目に飛び込んできます。これは大船観音寺には日本人の参拝にの他にも東南アジアからの参拝客がとても多く、その方たちへ向けた案内です。特に多いのが上座部仏教(じょうざぶぶっきょう)と呼ばれるスリランカやタイそしてミャンマーに伝わった参拝客です。その現地の言葉で灯篭に書かれているので灯篭には多国籍の名前が並んでいます。

「ゆめ観音アジアフェスティバル in 大船」というお祭りが開催されるようになったのは平成11年(1999年)からですが、台湾やスリランカから僧を招いての法要ですが、そのときには各国の民族舞踊を奉納されます。インド古典舞踊やタイ舞踊、カンボジア舞踊などが奉納され毎年盛大に開催されています。

期間中には各国の出店や出展もあり、各国の民族工芸品や各国の料理なども楽しむことが出来るので毎年多くの参拝客が訪れています。

【大船観音寺】 
住所:〒247-0072 神奈川県鎌倉市岡本1丁目5-3
拝観料:高校生以上 300円 小・中学生 100円 
拝観時間(2月~10月):9:00~17:00 
拝観時間(11月~1月) 9:00~16:30

ご利益が?

大船観音は子どもが欲しい夫婦が参拝すると、妊娠するという子宝に恵まれるとして参拝する人が増えています。子宝祈願として有名な神社やお寺は全国各地にありますが、子宝に恵まれたとして有名になったのはジャガー横田さんとご主人の木下博勝さんが結婚してなかなか子宝に恵まれないために不妊症で悩み不妊治療を続けてこられました。大船観音寺に夫婦でお参りを続けていたようで、自然妊娠でお子さまを授かったという経緯がありとても話題になりました。不妊治療を続けていた時にはなかなかできなかった子供が、大船観音寺にお参りに行って無事自然妊娠。それもジャガー横田さん44歳という自然妊娠するには難しい年齢にも関わらず妊娠したことで大船観音のおかげと思うのも無理はないと思います。

ジャガー横田さんは、大船観音寺で子宝祈願をされたそうです。子宝祈願をしてすぐにお子さまを授かったということで、ジャガー横田さん夫妻は毎年お礼を兼ねてお参りをされているそうです。出産後に大船観音寺で行われている節分の豆まきに「福男」「福女」が豆まきをしますが、ジャガー横田さんは大船観音で豆まきをされる時もあるようです。

大船観音寺で子宝祈祷ポイント

  • 祈祷をしてもらいましょう…最初に自分の名前と住所を言います。最後に両手を合わせて「心」の文字を三回書くとご利益があるそうです。
  • 子宝のお守りを買いましょう
  • 絵馬にお願い事を書きましょう
  • 慈光堂で子宝祈願をしましょう
  • 子授けのお地蔵様にお祈りをしましょう…お地蔵様は慈光堂から境内へ降りる途中にお地蔵様がいらっしゃいます。

大船観音寺年間行事

歳朝祈祷 
1月1日…元旦から3日ま行われる新春祈祷。観音胎内で1年の無事と平安を祈祷します。
七草粥振舞い 
1月7日…仏前に七草を供えて1年の無病息災を願う法要の後に、修行僧によって炊かれた七草粥が振舞われます。
初観音(茶湯会)
1月18日…ご本尊の聖観世音菩薩の1年で最初の縁日の火です。
節分追儺会(豆まき)
2月1日…普通の節分の日より一足先に豆まきを行っています。満員になると入れなくなってしまいます。厄災消除、延命長寿を願う追儺会の後に、大勢のゲストによって豆まきが行われます。
釈尊涅槃会 
2月15日…お釈迦様の亡くなれた(入滅)の忌日に法要があり、梅花講が行われます。 
春季彼岸会 
3月春分の日…春の彼岸は春分の日を中心にして7日間を春の彼岸といいます。俗世間の此岸に対して迷いのない悟りの境地を彼岸といって、彼岸に渡るための仏道修行の期間のことです。
釈尊降誕会 
4月8日…お釈迦様のお誕生の日に行われる法要です。この日には甘茶が振舞われます。
観音五月大祭 
5月18日…ご本尊の聖観世音菩薩の5月の縁日を大祭といいます。
四万六千日
7月10日…この日に参拝すると4万6000日参拝したのと同じ功徳があるという日です。
盂蘭盆会(うらぼんえ)
7月上旬…起源は仏弟子の目蓮尊者と母親の逸話ですが、先祖供養として行われています。
秋季彼岸会 
9月秋分の日…秋の彼岸は秋分の日を中心にした7日間です。
神奈川県原爆被災者追悼法要 9月下旬…
被爆者の慰霊を行うとともに、再び被爆者を作らないという願いを伝えています。
釈尊成道会 
12月8日…お釈迦様がこの日に悟りをひらかれた日です。
土地堂念誦、歳末諷経、除夜の鐘 
12月31日…土地神に1年の無事を感謝して、最後の法要が行われます。午前0時前から除夜の鐘が打ち始めます。
座禅会 
毎週日曜日…毎週日曜日午前9時~11時まで。座禅の後に茶話会があり修行僧のお話などがあります。
茶湯会 
毎月18日…座禅を組み読経して作務(さむ)を行い、禅の食事作法にそって中食(ちゅうじき)をいただきます。観音様との縁日は18日で御縁日(ごえんにち)です。

曹洞宗

大船観音寺は曹洞宗で大本山は永平寺と總持寺です。両大本山の貫首と呼んで2人の貫首が2年交代で管長(宗門代表)となります。未完だった大船観音を完成するために財団法人大船観音協会設立の時の管長は總持寺第12世高階瓏仙でした。歴史的には岩手県になる正法寺(しょうぼうじ)が奥羽二州の本山で、熊本県の大慈寺が九州本山だった期間もありますが、1615年(元和元年)の寺院法度によって永平寺と總持寺だけが大本山となりました。大本山には僧堂という修行者が集団生活を送りながら仏道修行に励む場があるほかにも、専門の僧堂があります。大船観音寺はゆめ観音アジアフェスティバルが開催されることもあって、曹洞宗の著名な寺院のひとつとしてあげられています。

曹洞宗の著名な寺院…

三輪山平等寺…
奈良県桜井市:聖徳太子ゆかりの寺
恐山菩提寺…
青森県むつ市:862年に創建と伝えれている
高岩寺…
豊島区巣鴨:一般的には高岩寺(こうがんじ)よりとげぬき地蔵の通称で知られている。本尊は秘仏のため非公開。
泉岳寺…
港区高輪:江戸三箇寺の1つに数えられるお寺で、赤穂浪士と浅野長矩が葬られていることで知られている。
青松寺…
港区愛宕:江戸三箇寺の1つに数えられるお寺。最近は現代社会に求められる仏教・僧侶のあり方を模索している仏教塾などが行われている。
修禅寺…
静岡県伊豆市:夏目漱石の「修善寺の大患」、岡本綺堂の「修善寺物語」でも名高いお寺。
詩仙堂…
京都府左京区:戸時代初期の文人石川丈山の山荘跡で、国の史跡にも指定。
中野不動尊…
福島県福島市:日本三大不動尊のひとつに数えられている。
医王寺…
愛知県新城市:長篠の戦いで武田勝頼が本陣に利用した寺として知られている。
瑞龍寺…
富山県高岡市:仏殿、法堂、山門の3棟が近世禅宗様建築の代表作として1997年に国宝に指定されている。
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